息子が1歳半の時のことです。
真夏の暑い日に、汗も対策のためお風呂で水浴びをさせていました。
水浴びを終えて風呂場から出てきて、ふと窓の方を見たら夕立になっていました。
洗濯物が干しっぱなしです。
大変!と思い慌ててベランダに出ました。
この間、子どもにはオムツも履かせていませんでした。
いつも水浴びが終わるとタオルで拭いて、汗や水気が乾いてからオムツを履かせるようにしていました。
「どうせ乾かさないといけないし、ちょっとベランダに出るだけだから」
と思い、何も履かせず、何も着させずにベランダに出ました。洗濯物をハンガーごとカゴに放り込んで急いで部屋の中に入ろうとしたら、なんと、窓が開きません。
最初は何が起こったのかわかりませんでした。
よくよく見てみると、子どもが中から鍵をかけていたのです。
ほんの数十秒の間の出来事でした。
その頃、よく窓の鍵をイジって遊んでいたのを知っていたので、ベランダに出るときはなるべく窓をぴったり閉めないように気をつけていました。
でもその時は突然の大雨だったので、窓をどう閉めたのかよく覚えていません。
おそらく慌てた勢いで窓を完全に閉めてしまい、後から付いて来た子どもが鍵を閉めてしまったのでしょう。
外から子どもに
「鍵を開けて!!」
と指示をしましたが、1歳半の子どもにはなかなか伝わりません。
身振り手振りを加えながら話していると、鍵を開けようとしてくれました。
でもうちの窓の鍵は閉める時はすぐに閉まるのに、開ける時は少し力がいるのです。
子どもも
「ママが中に入って来られない」
という事に気付いたようで、一生懸命開けようとするのにどうしても開きません。
そのうちパニックのように泣き始めてしまいました。子どもでは無理だと感じた私は、外に助けを求める事にしました。
隣は空き部屋なので助けは呼べません。しかし幸い部屋は2階で、人通りの多い場所でした。
しかし雨はまだ止んでおらず、突然の雨にみんなびしょ濡れで走りながら通り過ぎて行きます。
加えて、雨の音が大きくて私の声がなかなか届きません。
子どもは窓をドンドン叩きながら「ママ!!ママ!!」と叫んでいます。
私は焦りました。
すると、向かいの会社のビルに社員さんが何人か戻っていくのが見えました。
傘も持っていて余裕がありそうに見えたので、今しかないと思いっきり
「助けてください!!」
と叫びました。
2、3度叫んで、やっと気付いてもらえて、男の人が来てくれました。
管理会社の電話番号がマンションの入り口に貼ってあったのを覚えていたので、電話をしてほしいとお願いをしました。
その男性のおかげで、管理会社の人が鍵を持って来てくれる事になりました。
管理会社の人が到着するまでの間、ほんの15分ほどのことです。
部屋で泣き叫ぶ子どもに「もうすぐだよ」と励ましていたのですが、子どもは首を振りながら真っ赤な顔をしています。
「なんだろう?」と思っていると、なんとウンチを始めてしまいました。
オムツを履かせていなかったのが祟りました。
後悔先に立たず。
到着した管理会社の人は、ウンチの転がる部屋を通り抜け鍵を開けて助けてくれました。
なんという惨状でしょう。
さぞビックリしたことでしょう。
申し訳ないです。
今回の教訓として、「ちょっとだけ」というその油断が大敵です。
子どもは一瞬の間にとんでもないことをしてしまうもの。
それからは、絶対に窓をぴったり閉めないとか、他の窓を開けておくとか、携帯を持って出るとか、工夫をするようになりました。
もしも、住んでいる部屋がもっと上の階だったら…人通りの少ない場所だったら…誰にも助けてもらえず、夜になって主人が帰ってくるまで私は締め出されていたかもしれません。考えるとゾッとします。
子育ては常に最悪の事態を考えて、備えておかないといけないですね。
コメント