娘を遊ばせて、私がお昼ご飯を作っていた時に、娘が泣きながら走って私のところに来ました。
どうしたのか訊くと「鼻が痛い」と泣きじゃくって言いました。
手にはレモン味で小さいレモンの形をしたグミを持っており、
これを入れたのか訊くと、頷きました。
慌てて鼻の穴から中を見ても暗くて中の様子が分からず、
ティッシュペーパーを当てて、「鼻をふーんとしてごらん」と言っても上手くできず、
「痛い、痛い」と泣くばかり。自分ではどうにもならないと思い、
まずは小児科に電話をしました。
状況を伝えると、うちでは難しいので、耳鼻咽喉科に行くように言われました。
次に耳鼻咽喉科に電話をすると、すぐに来てくださいと言ってもらいました。
慌てて自転車を走らせて耳鼻咽喉科に行くとすぐに先生が診てくれました。
鼻の中を覗いた先生は「結構大きいのが入ってますよ」と言い、
看護師さんを三人呼びました。
先生は「血がでるかもしれないし、暴れるかもしれないから」と言って、
私は背中から娘を抱っこし、一人の看護師さんは手を押え、
もう一人の看護師さんは足を押え、もう一人の看護師さんは先生の補助につき、
大人三人がかりで押さえつけました。
娘はただ泣くだけで、暴れる元気もなかったのか、
されるがままにしていました。
先生は「痛いの取るからね」と言いながら、先がかなり細くなったピンセットですぐに取ってくれました。
鼻に入れたグミは一回り小さくなっていましたが、
先生は「かなり大きいですね。お母さん、子どもは興味本位で何でも鼻にいれてしまうんですよ。
大人がちゃんと見てないと駄目じゃないですか。
鼻から肺に行ってしまうこともあって、そうなったら息ができなくなって死んでしまうんですよ。本当に気を付けてください!」
とかなりきつめに怒られました。泣きじゃくる娘を抱っこしながら、
私は謝るしかできず、何度も謝りました。
娘も先生の迫力が伝わっているようで、病院を出るまではずっと泣いていました。
家に帰ってから娘には、もう何も鼻にいれてはいけないと話をして、
鼻にいれられそうな大きさの物は娘の手の届かない所にしまうことにしました。
娘もよほど痛かったのか、それ以降は鼻に物を詰めることはなくなりました。
今回のことで大事には至りませんでしたが、
子どもの怪我や事故は親の責任も大きいことを学びました。
それ以降、娘は行動が少しだけ慎重になり、大きな怪我もせず、
事故もせずに成長してくれています。
親も子どもも痛い思いをして学ぶことは大きいと思いました。
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