我が子が4歳になったばかりの頃、近所の公園で、ペダルなしの、
足で地面を蹴ってすすむ自転車の、練習をしていました。
我が子は、怖いもの知らずな性格もあって、足でいきおいよく地面を蹴って、
ぐんぐんすすみ、大はしゃぎしていました。
私はそんな姿が微笑ましく、後ろについて歩き、
二人で楽しい時間を過ごしてました。
その公園は、場所によっては少し勾配があったので、
坂に差し掛かるところで、わたしは我が子を止めよう、と考えてました。
ところが、子どもの怖いもの知らずな性格が裏目に出ました。
坂に差し掛かると、足でぐんぐん地面を蹴ってすすみ、
止まるどころか、逆にスピードを出しはじめ、テンションアップの我が子。
慌てて止めようとしましたが、あまりの加速に制止が間に合わず、
我が子は加速しながら、坂を猛スピードで下っていきました。
ブレーキ!ブレーキ!と私は叫びつつ、走って追いかけましたが、全く追いつきませんでした。
それくらいスピードが出ていました。
子どもはそのまま、くだり坂がおわるところまで加速して、平らな場所についたとたん、
ふあーっと空中に放り出されたかと思うと、地面に強く叩きつけられました。
すべての場面が、スローモーションで、コマ送りのように見えたのが不思議でした。
無我夢中で駆け寄ると、腕や脚から大量の血が出ていました。
幸い、骨折は免れた様子で、手足は動かせました。
何よりほっとしたことは、ヘルメットをかぶっていたおかげで、頭が無傷だったこと。
かなり強い力で地面に叩きつけられたので、
もしも、ヘルメットをかぶっていなかったら、、、、後遺症や、命すら危なかったかも、しれません。
ケガだけで済んで、生きていてくれて、本当に良かったです。
ただ、深い傷のようで、出血がひどかったため、血だらけで大泣きする我が子を抱えて、すぐに形成外科へ連れていきました。
その後、一か月ほど、数回にわたり通院して、傷あとは残りましたが、完治しました。
今おもいかえしても、もしあのとき、ヘルメットをかぶっていなかったら、、、と思うと、本当にゾッとします。
我が子は、身体を動かすことが大好きで、元気ぐ有り余っているのは、
すごく幸せなことですが、大きなケガや事故とは、隣り合わせだと痛感しました。
それ以来、公園や自然のなかで遊ぶときには、私自身が少し神経質になりがちです。
とくに男の子は、身体を動かすことが大好きな傾向があると思うので、
事故にも、気を引き締めて、年齢が上がるにつれて、危険性を本人に話していかないと、と感じています。
ケガなしで、大人になるのは不自然だとしても、
後遺症や命に関わるような大きなケガや事故だけは、大人な責任で、気をつけていかなければ、と毎日おもいます。
小さなお子さんを持つ方には、自転車に乗る際は、慣れていても、
乗り方が上手くても、必ずヘルメットを着用してから、乗せるようにすることを強くお勧めします。
たとえ血だらけでも、仮に骨折しても、頭を守ってあげれば、命に関わる重大なことにはなりづらいと思います。
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