息子が幼稚園の年少だったころのお話しです。
幼稚園から家に電話があり、担任の先生から
「○○くんがお友達と遊んでいるときに頭をぶつけてしまって、今から病院に行きます!お母さんも来ていただけますか?!」
と言われました。
頭をぶつけてしかも病院に行くなんて…と怖くなり、詳細を聞きたかったのですが、
先生も私もお互いパニクってしまいよくわからないまま病院へ行きました。
あまりに焦ってしまいどの病院に行くのかを聞き忘れ、
再度幼稚園に電話をしたぐらいです。
下の子がお昼寝をしている最中でしたが叩き起こして、
自転車を飛ばして病院に行くと、待合室には副園長先生がいらっしゃいました。
促されて診察室に入ると、頭に包帯をグルグルに巻かれてちょこんと座る息子の姿が…。
とりあえず意識はしっかりしているようでしたし、ホッとして泣きそうになりました。
話を聞くと、幼稚園の教室でお友達とキャッチボール的なことをしていて、
ハッスルしすぎてボールを追いかけそのままスライディングして後ろのロッカーに頭から突っ込んでしまったようです。
そしておでこを強打し、信じられないぐらいのたんこぶができてしまいました。
看護師さんがわざわざ包帯を取って見せてくれたのですが、
たんこぶってこんなに大きくできるんだとビックリするぐらい盛り上がっていました。
とりあえず簡単な検査をして受け答えもしっかりしているし、
物の見え方にも問題がないので大丈夫でしょうと言われました。
ただ脳の影響がある場合は、あとあと異変が出てくることもあるので注意して見てあげてくださいとのことでした。
その日はとりあえずそのままうちに帰りましたが、
ただ様子を見ているのも怖くて、再度かかりつけの小児科に行きました。
事情を説明しましたが、そこでも同じように簡単な検査をするのみでした。
やはり様子を見るということらしいです。
その後数日たっても数週間たっても特に何も起こらず、
たんこぶの腫れも徐々にひいていきました。
しかしあれから数年たちますが、
実はまだたんこぶの跡がうっすら盛り上がってしまっています。
言われてみればという程度で、パッと見でわかるほどではないのですが、
どうやら大きなたんこぶの場合、跡が残ってしまうこともあるようです。
たんこぶというのはぶつけたときの衝撃で内出血を起こし、
血液やリンパが盛り上がることでできます。
普通ならある程度たった後、自然にその中身が体内に戻りたんこぶも治るのですが、
大きいたんこぶの場合、その場合に繊維ができてしまったりしてこぶとして残ることもあるようなのです。
子供のケガはある程度しょうがないとはいえ、
頭のケガは避けたいものです。
幼稚園側からはこちらが恐縮してしまうぐらい丁寧な謝罪を受けました。
しかし幼稚園や保育園の先生も子供たちがワーワーあちらこちらで自由で遊んでいる状態で、
全員に目を配るのも不可能でしょう。
私も先生が見ててくれなかったからだ!などとはまったく思っていません。
理解できるかできないかはわかりませんが、
「頭はとても大事なところでケガをするととても危ないんだよ。」
という話を言って聞かせました。
年少のときとはいえ、本人もとても痛い思いをしたので、
数年経ったいまでもはっきり覚えているようです。
その後も機会があるごとに「頭は大事だ」という話は継続して伝えています。
小学生にもなるとだいぶわかることも増えてくるので、
今はしっかり頭は守らなくてはいけないということを理解していると思います。
地震などがあっても「まず頭を守る」としつこく教え続けています。
子供は親が守るものですが、子供も自分自身を守らなくてはいけない、
気をつけなければいけないということを教えることは大事だなと実感した出来事でした。
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