息子が1歳半の頃です。
その頃は滑り台と階段が大好きで毎日毎日飽きもせず、エンドレスで滑り台に登っては滑り、階段を登っては下りを繰り返していました。
自宅は築40年のマンションで、敷地内に公園があります。
設置されているのはとても古い遊具で、滑り台の階段部分も最近のものと違い幅が広く危険です。
いつも最上部まで登りきるまでは階段下で待機し、万一落ちても支えられるようにしてはいました。
その日も当然ですが下で待機し、最上部まで登りきったため、滑り台側に移動した時でした。
近所の消防署方面から救急車の音が聞こえてきました。
救急車が大好きな息子は思わず振り返り、「救急…」と言って手を手摺から離し、音が聞こえてきた方向に手を伸ばしたところで体勢を大きく崩して、頭から下のコンクリートに落下しました。
最上部は地上2メートル近くあります。
せめて空中で少しでも私の手が息子の身体に届いてワンクッションおければ良かったのですが全く手が届かず、もろに頭から落ちて、『ゴキ』というような音がした記憶があります。
数秒してギャン泣きする息子。
私は若干パニックになりましたが、まずは病院に行かないとと思い、息子を抱えて車にダッシュしました。
近所の脳外科がある救急病院を調べて向かい、受付で状況を説明しました。
その頃には息子は泣き止んで落ちついていたため通常の手続きをして診察の順番を待ちました。
結局、診察まで1時間半くらい待っている間に息子はスヤスヤ爆睡(抱っこ紐で抱っこしていました)、看護師さんが何度か来て様子を見つつ「これだけ寝ちゃってるなら大丈夫そうね~」と…。
その後診察は受けて骨折していないか確認のためのレントゲンは撮りましたが骨折も無く、嘔吐などの症状も無かったことからCTをとることも無く帰宅しました。
その時診察してくれたドクターから、頭を打ったときの注意点を教えてもらいました。
・頭を打って2日間が勝負(脳に損傷がある場合は2日以内に何かが起こる)なので目を離さないように
・嘔吐をする、のたうち回る程の激しい痛みがある、起こしても起きない時は即病院
・上記がない時は様子見で良いが、お風呂には入れない(身体を温めないようにするという意味だそうです)
とても良いドクターで、様態が急変したときは連絡してくださいと、院内PHSの番号を名刺の裏に書いてくださいました。
それから余談にはなりますが、人間は痛みを感じたときはストレスがかかって体内の糖分が減ってしまうので、リンゴジュースなどを飲ませて糖分を補給するといいよ、とアドバイスされました。
息子も自宅に戻ってからお腹が空いたらしく、バナナをパクパク食べていました。
幸い大事には至らなかったのですがこの件で考えたのは、私も息子も滑り台に慣れてきて『もう大丈夫』という油断があったのかな、ということです。
これを教訓に慣れは禁物、いつでも緊張感を持って行動することを再認識した出来事でした。
コメント