長男が2歳の時、
ちょうど次男が生れる直前のある冬の夜でした。
夜、お風呂から上がってもう寝る直前の時、
主人が長男に「毛布持ってきて」と頼みました。
当時親子三人で川の字になってベットで寝ていましたが、
その時ベットにいた長男が毛布をずるずると引きずって主人のそばに行こうとして、
ベットから降りようとしていました。
その時、長男が毛布を踏んづけたのか、
ベットから足を踏み外し、転げ落ちたのです。
転げ落ちた先にはカラーボックスが置いてあり、
カラーボックスの角に長男の目の付近が直撃されました。
絶叫が響き渡り、主人の喚き声と重なりました。
ちょうど眉毛と瞼の間、あと数ミリずれていたら眼球でしたが、
カラーボックスの角で瞼をパックリ切っていました。
ガーゼで押さえても次々に血があふれてきます。
夜間救急病院を探し、すぐに外科に連れて行きました。
待っているうちになんだか私はお腹が痛くなり始め、
最初は何ともないと思っていたのですが、
間隔をあけて痛みが徐々にひどくなってきました。
おかしいと思い始め看護師さんに伝えてみると、
すぐに同じ病院の産婦人科に連れて行かれ、
陣痛が始まっていることがわかりました。
長男の怪我で動転しているうちに次男もびっくりしたのか、
慌てて生まれてこようとしたみたいです。
冗談でしょ、今じゃないでしょと言ってみても、
あれよあれよという間に何故か次の日の明け方に
かかりつけの病院ではないのに生れてしまったのでした!
臨月になっており、週数も出しても大丈夫な体重の新生児でしたが、
誰が一番の原因かと後で揉めました。
けがの手当てをしていた長男も終わってきてみると、
弟が生まれていたので不思議そうでした。
話を戻しますが、結局長男の傷は場所が瞼という皮膚がとても薄い箇所で、
縫うと確実に跡が残るので縫いたくないと、
医者に言われ、縫わずにテープで保護して傷が治るのを診ることにしたようです。
消毒に何度か通わなくてはならないということでしたので、
主人か私の母が付き添ってくれることになりました。
幼いので傷も完璧に消えることはないにしろ、
徐々に薄くなっていくことを期待され、
10日ほどでテープも取れ目への影響もなく終わりました。
後に、長男はその時のことは全く覚えておらず(当然です)、
弟の誕生が自分の怪我が起因したものも知らず(当り前です)、
あれから15年経っていますがうっすらと右目の眉毛と瞼との境目にカラーボックスの傷跡が残るのみとなっています。
親の不注意でさせなくても良いけがをさせてしまったことをただひたすら申し訳なく思うのみです。
コメント