子供が風邪をひいた時、咳や呼吸の音の違いを感じたことはありますか?
うちの子が1歳3ヶ月になって間もなくのお話をします。
突然39度台の高熱が出ました。
症状は少しゴホゴホした咳が出ているくらいで、日中に小児科を受診すると、
喉が少し赤いから風邪だと思います、ということで風邪薬が処方されました。
薬を飲んで様子を見ていると…夜になるにつれて明らかに咳がおかしくなってきたのです。
それまで痰が絡んだようなゴホゴホとした咳だったのが、かん高い音でオウッオウッという、
オットセイの鳴き声のような音がするのです。
また、咳をしていない時も呼吸をするたびに音がして、子供の様子も変わってきました。
呼吸をしても何か詰まったような感じで、うまく呼吸ができずに何度も寝返りをしてもがいて泣いてないました。
その様子を見て何とか楽な姿勢は無いかと抱きかかえ、ななめにしたり、歩いて揺らしてみたり、
お茶を飲ませてみたりして、早く朝になってと祈りながら一晩中抱っこして子供の様子を見ていました。
朝になって病院へ駆け込むと、休日のためかたくさんの人がいました。
待っている間もかん高い咳は続き、口をパクパクしながら呼吸がうまく出来ない子供をとても心配して見ていました。
通りかかった看護師さんが、子供の様子を見て、緊急性が高いと判断してくれたのか酸素濃度を測る機械を付けて、
早めに診察室に通してもらえました。
医師は子供の様子と咳を聞いて、
クループですね、ステロイドの吸入しましょう
と一言。
処置室に入って吸入をするとみるみるうちに穏やかな顔になって、
さっきまでの苦しそうな顔が嘘のように変わっていきました。
のちに詳しく知ったのですが、クループは何らかのウイルス感染で喉の奥が浮腫み、
呼吸困難を引き起こした状態のことを指すそうです。
この時は検査でインフルエンザにかかっていることがわかりました。
一度クループにかかった子は繰り返すことも多いそうです。
実際、今2歳になる子供は5回クループを繰り返しています。
特に夜中に起きることが多く、呼吸困難の状況がひどい時は夜中に救急車を呼んだこともあります。
呼吸ができないことで、命にも関わるこの病気。
もし、いつもと明らかに違う咳をしていたら、お子さんの顔色をしっかり見て、
唇は紫になっていないか、呼吸は出来ているか確認してください。
おかしいと思ったら、病院に連絡または、救急車を呼んで適切に対応しましょう。
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