子供が当時1歳半ごろのことでした。
夜寝かしつけて一時間ほどすると、いつもならぐっすり寝ているのに突然泣き出しました。
けれど泣きながら寝ているので、起こしませんでした。
それから数分後、また鳴き声が聞こえるので見に行ったら、やはり泣きながら寝ています。
しかし、口元をよく見ると何かが付いています。
触ると濡れていて、嘔吐独特の臭いが立ちこめます。
吐きながら寝ていて、気持ち悪くて泣いていたのだろうと思います。
驚いて慌てて子供を起こすと、既に頭がびしょびしょになるくらい吐いていました。
起こした後も不機嫌で、何度も嘔吐しました。
夜だったのでかかりつけ医は閉まっています。
夜間救急を受診すべきか、それとも様子見でいいのかが判断できなかったので夜間の相談窓口へ電話し、指示を仰ぐことにしました。
担当の方によると、この後何度も吐くようなら受診するようにとのことでした。
しばらく嘔吐物を片付けながら様子を見ていましたが、やはり何度も吐いています。
そうこうするうちに主人が帰宅し、夜間救急へ連れて行くことにしました。
後にノロウイルスだと判明しますが、この時点では受診しても病名は出ませんでした。
とりあえず吐かなくなるまで固形物を食べさせずに、スポーツドリンクなどで水分を摂らせるようにと指示されました。
翌日昼間で様子を見て、お粥など徐々に消化の良いものから食べさせるようにとのことでしたので、そうしました。
しかし、その翌日から、さらに異変が起きました。
いつも寝起きは抜群によく、食欲の権化のようによく食べる子供がいつまでも眠たそうにしています。
食卓に着いても食べるよりも眠りたい様子で、ずっとウトウトしています。
普段こんなことはありません。
主人は熱がないから大丈夫だと言い張りますが、どう見てもおかしかったです。
ウトウトが昼間で続くとさすがに主人も焦り始め、再度受診することにしました。休日だったので、また同じ救急です。
受診すると、採血と点滴をしました。
結果、ケトン体が異常に多く、それによる昏睡を起こしているとのことでした。
ずっとウトウトしていたのはこのせいでした。
すぐに入院が決まりました。
そして、入院中に便からノロウイルスも検出されました。
入院中の治療は、点滴で24時間水分と糖分を補給し、ケトン体を体から排出するというものでした。
尿の量がとても増えます。
オムツを交換するときはマスクと手袋が必須です。
この時既に嘔吐はなくなっていました。
見る見る元気になるので随分ほっとしました。
入院は3日、それまでの2日の計5日ほどのことでした。
ちなみに、母であるわたしにもしっかり感染しました。
子供は保育園には通っていないので感染経路はわかりません。
しかし、この頃よく出かけていたので、公共のおむつ換えシートはよく利用していました。
真冬のノロウイルスが流行る時期でしたので、もしかしたらそこから感染したのかもしれません。
退院後は気休めかもしれませんが、おむつ換えシートを利用する前に一度除菌シートで拭いてからバスタオルを敷いて、
その上に子供を寝かせておむつ換えをするようにしました。
気をつけなければいけないのは、はじめの嘔吐物を片付ける際にきちんとマスクと手袋を着けなければならないことです。
わたしは素手で触ってしまいましたし、臭いも嗅いでいました。
恐らく、その時点でわたしもノロウイルスに感染していた可能性があります。
また、嘔吐して汚れだった場所は塩素などで掃除しないといけません。
ウイルスが残るので、拭いただけでは不十分です。
突然嘔吐すると、気が動転するかもしれません。
どうしていいか分からないときは、夜間の電話相談窓口があります。
普段から電話番号をよく見える場所に置いてお来不測の事態に備えることは大切だと実感しました。
コメント