子供が歩き始めるのが早いと親はうれしいものです。
なんとなくよそのお子さんよりも
我が子の発達がうれしい気分にもなったりします。
ですが、そこから始まっている子供の足の負担にまで
考えが及ばないのではないでしょうか?
私が最初に子供の足がヒザのあたりから
外に向かって伸びていてくるぶしがつかないことに気が付いたのは、
小学生になる前あたりの頃でした。
「あれ?」とは、思いましたが、
その当時毎シーズン洋服のサイズをあげなくてはならない程成長していたので、
それ程気にすることもなく、子供の身体つきは変化するものだからと勝手に思っていました。
そうして、しばらく経ったときのこと、お風呂上りに私の前に立った子供を見て、
「足をまっすぐにして、くるぶしを付けてみて?」
と言いました。
子供は一生懸命に足をつけようとするのですが、つきません。
私が足を持って無理につけようと力を入れても動きません。
そして子供が「痛い」と言うのです。
「え?足がつかないの?」と尋ねると「うん、ずっとこのままだよ」と言ってきました。
それが、私がやっとおかしいと気が付いた瞬間でした。
それから私は、とにかくインターネットでありとあらゆる情報を集めて調べ始めました。
その中で子供の足がX脚であるということを知ったのです。
X脚とは、簡単に言うとヒザからしたが反れて外を向いてしまう足の形を言います。
そして、X脚になりやすい子供の特徴に大きくて太っている子供が多いことがわかりました。
ズバリうちの子供の体型です。
そして、早くに歩き始めることで、十分に発達していない骨の強度で体を支えることにより無理が生じてしまうからでした。
子供が早くに歩き始めることは、その子の個人差によるものなのでどうすることもできません。
しかし、だんだんに骨の強度が強くなるにつれて足の形は自然に戻っていくというものでした。
なので、いつかは治るだろうとそのままでゆっくり構えていました。
そうしている間に子供は学年が上がり、時々「ヒザが痛い」というようになりました。
X脚も相変わらず形が変わらなかったので、これはもうX脚の影響だと確信しました。
そして、子供を連れて整形外科へ。
やはりX脚の影響でヒザに違う向きからの力が入りそのために痛みが出てきているとのことでした。
先生から治療法として靴の中に入れるインソールを勧められました。
インソールはヒザの負荷が正常にかかるようにX脚で逆になっていた方に傾斜をつけるもので、
傾斜の角度を測り子供の足のサイズに合わせたものを作るというものでした。
しかしそのインソールを入れる治療をしたとしても
しっかりと治るのには、1,2年はかかるとも言っていました。
インソールのオーダーをして早速くつにいれてみると、
その場で特に違和感があるわけではないと子供はいっていました。
ですが、それをずっとくつをはいている間中、
インソールをいれていると、やはりとても辛くなるとのことで、
その後長いあいだ子供が「痛い 痛い」と言っていました。
特に体育の時は走ったりするので、辛かったようです。
そうして、しばらくの間この矯正は続け、
靴のサイズがあがるとまたオーダーしてインソールを作りなおすということになりました。
歯列矯正においてもそうですが、体の部分を矯正するということは、
とても痛みが伴います。
そして、かなり長い時間がかかってしまいます。
ただX脚においての治療は、ある程度の成長までに
自然に治る場合もあるので様子をみてもいいと思います。
そしてよく観察を続け、もし子供からのサインがあれば、
その時に病院に行くのがいいと思います。
そして、子供にとっての負担はかなり大きいものなので、
よく話し合ってから治療に入ることをお勧めします。
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