症状の始まりは子どもが腹痛を訴えてきました。
泣き叫ぶほどではなかったのですが楽しみにしていたレジャーをやめると言い出したので、
よほどなのかな?と思い受診しました。
薬を処方され様子をみていましたがその日の夜に発熱がありました。
朝になっても腹痛も熱も治まらないので、翌日他の病院を受診し血液検査をすると即入院になりました。
はじめは胃腸炎を疑われ2~3日の入院と言われていたのですが、
点滴による抗生剤を数日続けても全く効かず熱は下がらないし、
そのうち発疹も出始め川崎病の診断を受けました。
胃腸炎の診断名の頃は個室。
両親以外の面会謝絶。
入室してくる医師、看護師さんも感染予防のため完全防備の装いで、
使い捨てのエプロンみたいなものを着用、使い捨てのマスク、使い捨てのゴム手袋着用でした。
両親に注意されたことはゴミ一つ一にも消毒液をかけ、
袋で密封してからお部屋の中にあるゴミ箱にだけ捨ててください。
トイレに行くのも指定されたトイレで消毒必須。洗面は簡易の洗面器でベッドの上で簡単に済ます。
などの徹底された感染予防対策でした。
そんな感じの入院生活でしたが当の本人は熱が続いていた割には食欲もあり起き上がって会話をしていたり、
ぐったりと寝込む様子ではありませんでした。
川崎病の点滴と飲み薬の治療が始まると熱は下がったのですが、
副作用から激し頭痛の症状が出てきました。
ただ、この頃には感染の疑いはなくなっていたので個室ではなく大部屋への移動となりました。
(大部屋には移動しましたが入院期間中は他の小児科の入院患者さんの入院はなかったようで、一度も他のお子さんとの接点はありませんでした。)
点滴治療が終わり点滴を抜いて経過観察中にまた熱が上がりだし大量の嘔吐もありました。
吐き気は入院前から訴えていましたが、
吐いたのはこの時が初めてで本人も後は回復に向かっていって退院を待つばかりだと信じていたのでびっくりしたようです。
涙を流し気持ちも落ち込み「このままずっと家に帰れないのかな?いつまでここにいたらいい?」と初めて大きな声を出して泣き出し、
入院中で一番つらそうにしていました。
再度点滴治療が始まり経過観察になりました。
次にまた熱が出たら大きな病院への転院を勧められましたが、そこまでのものとはならずに済みました。
入院中は何度も血液検査、エコー検査、レントゲン撮影を行いました。
想像より長い2週間の入院生活が終わり、無事退院をしました。
この後も経過観察のための通院による受診が5年も続くそうです。
退院の時に言われたことは薬の効き目があり、しばらくの間は予防接種などの効果が出にくいので今年うつならなるべく遅らせたほうがいいこと。
あおたんになりやすいこと。心臓に負担をかけないこと。
退院直後は入院中からの飲み薬を処方されていましたがこれは退院後2回目の受診で終了しました。
この後はだんだんと次の受診までの期間も空いていくそうです。
この病気は小さい子がかかる病気で当時小学3年生だったので病名がなかなか決まらず適切な治療開始がおくれたため2週間の入院生活になりました。
何故この病気にかかったのかはわからないそうですが小さい子だと珍しい病気ではないようです。
入院生活は赤ちゃんの時以来でしたので、本人は記憶になく、
年齢も大きいので看護師さんからは「夜は一人で眠れるはずですので、付き添いは必要ありません」と言われ夜は病院の方々にお世話になりました。
病状も心配でしたが一人で病院に寝泊まりができるかの方が親としてはドキドキしながらの帰宅でした。
(一番ひどい病状の2日間は付き添い入院をしました。)この入院生活で精神的にも成長したと思います。
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