今、小学2年生の次女の体験談です。次女が生まれてすぐに、
顔と首から胸にかけて左半分が赤い事に気付きました。
その時、周りの親戚からは、赤子というだけあって、生まれてすぐは赤いものだよと言われ余り気にはしておりませんでした。
ところが、生後1か月くらいを過ぎても左半分の赤みは消えず、特に泣いた時に赤みが目立ちました。
そこで、主人とも相談し、近所の小児科に連れて行くことにしました。
そこで、医師から開口一番、
「これは、単純生血管腫だね」
と言われ、聞きなれない病名で頭が真っ白になってしまいました。
医師からは、
「特に悪さをする病気ではないけれど、あくまでも見た目の問題だよ」
とも言われました。
大きな病気ではないという安心感と共に、娘がこのあざのような赤みをこの先の人生、
背負っていくと思うと胸が締め付けられる思いがしました。
何とかこの赤みを治す方法がないのかと医師に尋ねたところ、
自宅から車で2時間程の大きな子供病院でレーザー治療をする事をすすめられました。
言い換えれば、それしか治す方法はなく、治療をしても完全に消える事はないと言われました。
そこから、主人と色々と調べたのですが、やはりレーザー治療しかないという事が分かってきました。
女の子でしかも顔のあざのような赤みなので、
親としてやれる事は出来る限りやってあげようと強い気持ちで治療を受ける覚悟をしました。
しかし一方では、このまま治らずに娘が強いコンプレックスを持って生きていくのではないか、
幸せになれないのではないかと日々不安で仕方ありませんでした。
そして、いよいよ、子供専門の総合病院で診てもらう事となりました。
この病院での医師の診断もやはり、単純生血管腫でレーザー治療をするしかないというものでした。
そして、仮にレーザー治療をしたとしても効果には個人差があるとの事でした。
また、最近は美容整形の世界でもメジャーになってきているレーザー治療であっても、
子供にとっては痛みと恐怖を感じるものなので、
出来る限り小さくて覚えていない時にやってあげる方が良いのではというものでした。
私も主人も医師のその意見に同意し、いち早くレーザー治療を受ける事にしました。
そこから、治療の日々がはじまったのです。そして、1回目の治療を迎える事となったのですが、
そこでは、やはり沢山の衝撃的な事がありました。
いざ、娘がレーザー治療を受ける手術室に入り医師によりレーザーを当てる時がきました。
その時、私も一緒に手術室に入るのですが、レーザーを顔に当てられ、
痛みに顔を歪める娘を抑えつけるのは本当に辛かったです。
この事が将来何かトラウマにならないか心配で仕方ありませんでした。
そうとは言えやはり娘の為だと強い意志を持つ事にしました。
治療を終えた後も衝撃を受けました。
レーザーを当てた数十カ所がまるでタバコを押し当てたような斑点になっていました。
二週間程で消えるのですが、その事を知らない周りの人からは、
まるで虐待をしてるかのように白い目で見られました。
このレーザー治療を約2年近く受けました。
辛い2年間で、最後の方は娘が怖がるので、全身麻酔をしての治療となりました。
しかし、その頑張りがあってか今ではあざもほとんど分からなくなり、
辛い治療の経験も娘は覚えておらず、今は元気にしております。
そんな娘の笑顔を見ていると本当にあの時、頑張っておいて良かったと感じております。
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