現在2歳8ヶ月の下の男の子は、2月に産まれました。
帝王切開でしたが、2500gの元気な赤ちゃんでした。
完全母乳で、すくすくと育っていました。
産まれてから1ヶ月半ほど経った頃、
保育所に通っていたお姉ちゃんが、咳をはじめました。
家族みんな同じ布団で寝ていたので、下の子にうつらないように…と寝る順番を少し変更し、
部屋では加湿器をつけて、うがい・手洗いを徹底していました。
母乳で育てていたので、でもまあ母親からの免疫もらってるこの子はうつらないだろう…と思っていました。
1週間が過ぎ、特に熱が出るわけでもなく、それでもお姉ちゃんの咳はおさまらず、
咳戻したりし始めました。
ようやく、お姉ちゃんの咳が軽くなってきた2週間後には、
私も咳が出始め、そのうち下の子も咳始めました。
下の子は、息がすえないくらいに咳き込むほどになり、
私も「ひゅーひゅー」とひどい音がする咳がひどくて、夜も眠れなくなりました。
ここで、やっと私は「咳止めだけもらったらいいわ」くらいの軽い気持ちで、
いつも行っている小児科病院へいったのでした。
お姉ちゃん、診察。
「気管支炎ですね。」
弟君、診察。
「紹介状を書きますので、○○病院(大きな総合病院)へ行ってください。」
「へ?今から(夕方6時過ぎ)ですか?」
「はい。多分、百日咳です。酸素濃度が低いので、あちらの病院へ行ってください。」
ええええええぇぇぇぇぇ~!!って、今日、エイプリルフールじゃん!先生、うそでしょ?
と思いながらも、移動。
○○総合病院にて。
「入院の手続きをしますので、こちらにどうぞ。」
「へ?入院?」
「はい。かなり、危険な状態です。酸素濃度が低すぎます。」
「えええええぇぇぇ~~~~!!!!」
ごめんよぉ、おかあちゃん早く病院に連れて来とけばよかったね。
そういえば、「最近、外にも出てないのに、なんか色黒くなったね。」
っておじいちゃんたちと話していたんだけど、
それってチアノーゼの症状だったのね。
っていうか、ちょっとまって。
百日咳って、たしか予防接種打ったよね?
予防接種したら、かからないんじゃないの?
あ~でも、インフルエンザも予防接種してもかかるって言うしなぁ~。
それに母乳飲んでたら、風邪とか引かないって言うじゃない?
あれも、ジンクスみたいなものなの?
などと色々思いながら、入院手続きを済ませ、
まずは、上の子を実家に預けて、入院に付き添うためのお泊りセットを用意し、
再び、病院へ戻ったのでした。
息子は、オムツ1丁にされ、酸素濃度を高くした保育器に入れられました。
胸に心電図、足に、酸素濃度を測る機械。
ナースセンターの前の、1番重篤な人が入る病室に。
咳き込むたび、実はずっと息が止まっていて、
このまま放っておけば、脳に障害が残ってしまうところでした。
百日咳の症状である咳は、非常に特徴的です。
まず、ケホケホとかコンコンというような短い咳がでます。
それから、急に息を吸い込んでヒューという笛のような音がします。
喘息の発作では、吐くときにヒューという音がしますが、
百日咳では吸うときに出るのが1番の特徴です。
しかし、乳幼児では、あまりこの特徴がみられません。
私も、「お姉ちゃんの風邪がうつったかな…。」
「部屋が乾燥しているのかな…」くらいに思っていました。
自分の咳が、この特徴的な咳になって初めて、「なんか違う。」
と思ったのです。
結局、家族全員、百日咳に感染していて、
1番ひどいのが生まれて間もない身体の小さい2ヶ月の息子。
そして、予防接種してから30数年経過して、その効果が薄れてしまっている私。
最初にかかったお姉ちゃんは、予防接種をしてからまだ日が浅いのと、
年長さんになって、体力もついてきていたので1番軽く済んでいた、ということでした。
あ。旦那は、昼間仕事で家にいないので、子どもと接する時間が少ないので、軽くすんだみたいです。
1週間以上咳が止まらない、特徴的な咳、顔の色など、
もっと早く病院に連れていってあげてればよかったです。
でも、脳に障害が残ることもなく、2週間で退院でき、
今は、元気いっぱいとってもやんちゃな男の子に育っています。
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