これは私の娘が、小学校6年生の時にかかった病気です。
真珠腫性中耳炎という耳の病気です。
病気になる前は、大きな病気はしたことがなく健康そのものだったです。
事は耳の聞こえが最近悪いという、娘の一言から、始まりました。
最初はそんなに気にしていなかったのですが、ある日容体が急変します。
娘の耳から大量のねっとりした液体がでて、止まらないのです。
本人に聞くと、耳の痛みだけでなく、頭の痛みもあるということです。
急いで大学病院の耳鼻科に予約なしでしたが受診します。
医師からは、とりあえず頭部CTとMRIを取ろうと言われます。
まだ小学生ですから、少し混乱してる娘に、寝ていればすぐ終わる検査と言います。
検査の結果が出たのは、2週間後で、真珠腫性中耳炎だと告げられます。
どのような病気かを医師に詳しく聞きます。
耳の垢が沢山つまり、そこから黴菌が入ります。すると耳の神経を圧迫し耳の骨を溶かしてしまいます。
このまま放置しておくと、髄膜炎などの重い病気になります。手術して、すぐ腫瘍を取り除きましょうと言われます。
今の鼓膜を破り、人口の鼓膜を入れることが一番の治療法です。
娘は、医師の言っていることがイマイチ分からない様子です。
しかし手術をしなければいけないということは分かったようです。
手術を嫌がり、泣き出してしまう娘をただただその場は抱きしめます。
そして、自宅で、手術すればちゃんと治る病気で元気になると伝えます。
お耳の悪いおできを取ればちゃんと治る病気だと説明します。
取り除かないと、悪くなって友達と遊べなくなっちゃうと伝えます。
娘は混乱しながらも、事実をなんとか受け入れてくれたようです。
ただし、どんな手術をするのか、痛いのかという不安が大きかったようです。
私は麻酔って、言ってね、薬を注射して、寝ている間に終わります。
だから、安心していいんだよ、何も心配することはないと言います。
きちんと事実も伝えたうえで、小学生の娘をただ励まします。
医師からきちんと事実を伝えて、でも不安にならせすぎないことも大事です。
娘の病気について、猛勉強をします。もちろん娘に隠れてです。
セカンドオピニオンも自分で、ひとりで探し行くことに決めます。
娘が幼少の時にかかっていた耳鼻科を訪れて、意見を聞きます。
大学病院の医師と同じで、手術をして鼓膜を作ることです。
それが一番ですし、後遺症も残らないので安心ですと言われます。
大学病院の先生も信用できる優秀なドクターであると言われます。
その事を娘にも、伝えると少し安心した様子です。
そして手術当日まで、可哀想ですが、娘に激しい運動は控えさせます。
なんでなんでと娘は聞いてきましたが、動くと悪化します。
今は元気になるために、じっとしておかなければいけないです。
風邪と一緒で、病気になったら、おとなしくしてないといけないです。
そう娘に伝えて、手術まで2か月間、励まし続けたのです。
病気について調べると、鼓膜を再生した後に聴力が下がると知ります。
手術前に、大学病院にまた足を運び、それについて聞きます。
すると、聴力が下がった場合でも、それは大人になってからです。
下がった場合でも、また手術で聴力を上げるということが可能です。
この事も隠さず、娘に伝えます。子供は思いった以上に強いです。
手術のことも内容も、いつのまにか全て受け止めます。
お友達と早く遊べるように頑張ると、前向きです。
そして手術当日がいよいよやってきます。
娘はやはり当日になると緊張した様子なので、抱きしめます。
3時間に渡る手術でしたが、とにかく心を強く持ちます。
手術は無事成功、麻酔からも覚めて、思ったより痛みもなく元気そうだったです。
二週間で、退院し、元気に自宅に無事に帰ってきます。
その後、念願だった友達と遊ぶ約束を果たします。
完治するまでに半年の時間がかかったことになります。
今は半年に一回、定期検診に通っています。
この病気の予防策は耳垢をためないこと、清潔にすることです。
耳垢をためないようにもっと気を付けるべきだったと思います。
娘が元気になり、健康の有難味を心から知ります。
以上が、真珠腫性中耳炎になった娘の私の体験記です。
コメント