あれは娘が7カ月の時でした。ハイハイをするようになった娘をスマホで動画撮影していると、突然前方にカクカクと頭が傾いたのです。
すぐに頭を起こして前に進もうとすると、またカクカクと頭が傾きます。
撮影していて、「何?!この動き?こんなの見たことない!」とパニックになり、すぐに主人を呼んで一緒に動画を見てもらいました。
主人は
「眠くなったんじゃないの?」
とあまり心配してない様子。
でも私は24時間娘を見ていて、こんな動きは初めてでとても不安になりました。
その後は首がカクカクする様子は見られず、いつものように娘は就寝しましたが、隣で寝ている娘をみて、心配で心配で眠れず、スマホで色々検索してみました。
『7カ月 頭 カクカク』
『赤ちゃん 頭がガクンとなる』
などと検索すると点頭てんかん、というのが出てきました。
調べてみると、点頭てんかんはてんかんの中でも予後が不良で、それまで順調に発達していたのが、後退したり、発達がゆっくりになるなど安心できることがひとつも書かれていませんでした。
不安で不安で、まだ起きていた主人の所へ行き泣きながらそのことを話しました。
すると
「ネットでは良いことは出てこないと思うよ。心配でそのことを調べたら絶対にマイナスのことしか出ない。みんなそうだから書き込んでいるんだよ。」
と言われ、
「そうか、大丈夫だった人は書き込むことが少ないから不安材料しか調べても出てこないんだ。」
と妙に納得し、その晩はやっと眠れました。
翌日、さっそく小児神経外科専門医がいる病院に電話して診察を受けました。
先生に動画を見せると
「点頭てんかんとは違う気がする。発作はもっと感じが違うんだよなあ。でも、心配なら脳波を取りましょう。」
ということになり、一週間後に脳波の予約を取りました。
その一週間はとにかく、我が子に発作のような症状が出ないか常に気を付けて見ていたので気を張っていてとても疲れました。
ちょっとでも、おかしい様子があればすぐ病院に行けるように準備していました。
一週間後、脳波の検査になりました。
脳波は子どもが眠った状態の時に測るそうで、
「睡眠薬を飲ませることもできますが、睡眠リズムが狂ってしまい後が大変な子もいますから、出来るだけお母さん頑張って寝かせてください。」
と言われ、個室に入り抱っこして、子守唄を聞かせ、15分後にやっと寝てくれました。
小さなベットに私も一緒に横たわり、娘の頭にベトベトのジェルと沢山の機器が付けられていくのを見ながら、
「どうか、娘が点頭てんかんではありませんように。」
と祈りました。
結果的に娘は異常ありませんでした。
本当に心底ほっとしました。
先生は
「子どもは私たちも良く分からない動きをするからね。クセだったり、遊びでやっていたり」
と言っていました。
娘もきっと眠くなる時間で眠気があり、一度カクカクとなったら、それが案外楽しくて繰り返しただけかもしれません。
でもそのとき、健康であることの大切さとそれがいつ、どうなるか分からない怖さを体験しました。
子どもに何があっても親であることに一生変わりはありませんし、いつも冷静に対応できるようにしておきたいと思いました。
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